【情報】大学共通テスト 第1問  問2 解答&解説 

【情報】共通テスト(2025) 解答&解説

第1問 問2

 

解答

ウ:1     エ:2     オ:8  

解説

7セグメントLEDは、7つのLED(a~g)を組み合わせることで数字を表示する仕組みです。

問題文では「すべてのLEDが消灯している状態を含めて、全組み合わせの数を求める」とあります。
これは 「点灯パターンの総数」 を求める問題です。

各LEDの点灯・消灯のパターンの総数

7セグメントLEDには、7つのLEDがあります。
各LEDは「点灯する(1)」「消灯する(0)」の 2通りの状態 を持ちます。

そのため、LEDの全点灯・消灯の組み合わせ数は以下の式で求められます。

計算結果から、答えは 128通り になります。

解説2:深掘りする

1. LEDの状態

7セグメントLEDの各部分(a~g)は、「点灯する」か「消灯する」か の2つの状態を持っています。
これは、コンピュータで扱う 1ビット(bit) と同じ仕組みです。

  • 点灯 = 1
  • 消灯 = 0

したがって、7セグメントLEDは 7つのLED(a~g) からなるので、
7ビット(bit) の情報を持っていると考えることができます。

2. 7ビットの組み合わせ

各ビット(LED)が 2通り(0または1)の状態 を取るため、
7つのビットの組み合わせの総数は以下のように計算できます。

これは、7ビットのすべての可能な組み合わせの総数 を示しています。

例えば、以下のような状態が考えられます:

  • 0000000(すべて消灯)
  • 1111111(すべて点灯)
  • 1000001(aとgだけ点灯)
  • 0110110(b, c, e, gが点灯)
  • …(他にも多数のパターン)

3. 7セグメントLEDのデータ表現

7セグメントLEDの状態は、7ビットのバイナリ(2進数) で表すことができます。

例えば、数字 「8」 が点灯する状態とは、 7つすべてのLEDが点灯 するため、

のような 7ビットのバイナリ値 で表現できます。

また、数字「1」が点灯する状態とは bとcだけが点灯 するため、

のようになります。

4. 結論

7セグメントLEDの各LEDは、2通り(点灯/消灯)の状態を持ち、それが7つあるため、全体の組み合わせは 通りとなります。

これは 7ビットの情報 と同じで、コンピュータの 2進数(バイナリ) で表現することができるということです。



解答

カ:5    

解説

この問題では、「7セグメントLEDを使って、少なくとも5,000種類のエラーコードを表示するために、何桁必要か?」を考えます。

1. まず、エラーコードの仕組みを確認

図4を見ると、エラーコードは 複数の7セグメントLEDを使って表示 されています。
問題文によると、エラーコードは次のようなルールで作られています。

  1. 1桁目大文字のアルファベット(8種類)
  2. 2桁目小文字のアルファベット(5種類)
  3. 3桁目以降数字(0~9の10種類)

つまり、例えば 「A b 123」 のような形で表示されると考えられます。

2. 何種類のエラーコードを作れるか?

各桁で使える文字の種類を掛け算すると、作れるエラーコードの数がわかります。

使える文字の種類
1桁目 8種類(A~H)
2桁目 5種類(a~e)
3桁目以降 10種類(0~9)

では、何桁あれば5,000種類以上のエラーコードを作れるか? を計算してみます。

3. 必要な桁数を計算

エラーコードの数は、「1桁目 × 2桁目 × 3桁目以降の桁数」で決まります。

桁数 計算式 できるエラーコード数
3桁(カ=3) 8 × 5 × 10 = 400通り 少なすぎる(NG)
4桁(カ=4) 8 × 5 × 10 × 10 = 4,000通り まだ足りない(NG)
5桁(カ=5) 8 × 5 × 10 × 10 × 10 = 40,000通り 5,000を超えるのでOK!

4. 結論

「少なくとも5,000種類のエラーコードを表示する」ためには、最低でも「5桁(カ=5)」必要 になります。