【情報】大学共通テスト 第1問  問1 a b 解答&解説

【情報】共通テスト(2025) 解答&解説

第1問 問1 a

解答

ア:② 改ざんされていないか

解説

この問題は、「デジタル署名」に関するものです。

1. デジタル署名とは

デジタル署名は、インターネット上で 「発信者が本人であること」「データの改ざんがないこと」 を証明する技術です。

2. デジタル署名の役割

  • 発信者の 真正性(本人確認) を保証する
  • データが改ざんされていない ことを確認できる(データの整合性を保証)

この2つの役割が特に重要です。

3. 空欄「ア」に入る適切な選択肢

問題文では、

「デジタル署名を用いると、その情報がアを確認できる」

とあります。
デジタル署名を使うことで確認できるのは、データが改ざんされていないかどうか です。

したがって、正解は ②「改ざんされていないか」 になります。

4. 他の選択肢について

選択肢 内容 適切かどうか
① 複製されていないか デジタル署名はデータのコピーを防ぐものではない
② 改ざんされていないか デジタル署名の主要な役割(正解)
③ どのような経路で届いたか 通信経路の管理はデジタル署名の役割ではない
④ 盗聴されていないか 盗聴防止には暗号化が必要であり、デジタル署名の役割ではない
⑤ 暗号化されているか デジタル署名と暗号化は別の技術

 

5. 結論

デジタル署名は、送信された情報が「改ざんされていない」ことを確認するために使われる技術であるため、正解は ②「改ざんされていないか」。

 

第1問 問1 b

解答

イ:② インターネットに直接接続する機器の増加に対応するため。

 

解説

この問題は、「なぜ128ビットのIPアドレス(IPv6)が使われるようになったのか?」 について問われています。

1. IPアドレスの仕組み

従来の IPv4(32ビット) では、利用可能なアドレス数が 約43億個 であり、インターネットの普及とともに枯渇が問題となっていました。
そこで、より多くのデバイスにIPアドレスを割り当てられるようにするため、IPv6(128ビット) が導入されました。
IPv6では、膨大なアドレス空間が確保され、インターネットに接続する機器の増加に対応できるようになりました

2. 適切な選択肢

選択肢 ②「インターネットに直接接続する機器の増加に対応するため」 は、IPアドレスの増加による 枯渇問題を解決するための主な理由 なので、最も適切です。


3. 他の選択肢の誤り

選択肢 内容 誤りの理由
① 大容量データの送受信に対応するため。 データの送受信量はIPアドレスのビット数ではなく、通信速度やプロトコルの問題に関係します。
② インターネットに直接接続する機器の増加に対応するため。 IPアドレスの枯渇問題を解決するための主な理由です。
③ 漢字など英数字以外の文字で表されるドメイン名に対応するため。 文字の問題はIPアドレスとは関係なく、IDN(国際化ドメイン名) の技術で対応されています。
④ HTMLの仕様変更に対応するため。 HTMLの仕様変更とIPアドレスのビット数には関係がありません。
⑤ 有線LANだけでなく無線LANにも対応するため。 LANの種類とIPアドレスのビット数は無関係です。

4. 結論

128ビットのIPv6が導入された主な理由は、インターネットに接続するデバイスの増加によるIPアドレス枯渇問題に対応するためであり、正解は ② です。