【情報】大学共通テスト 第1問  問3 解答&解説

【情報】共通テスト(2025) 解答&解説

第1問 問3

解答

キ:7    ク:3

解説

この問題は チェックディジット(間違いを見つけるための数字) を計算する問題です。

2種類の方法(生成方法Aと生成方法B) を使って計算し、どんなミスが検出できるかを考えます。

1. チェックディジットの計算(キの解説)

問題の利用者IDは「22609」です。

これを チェックディジット(C) に変換するために、生成方法Aと生成方法Bで計算します。

方法Aの計算

  1. 全部の数字を足す
  2. 10で割った余り(19 ÷ 10 の余り)を求める
    余り 9
  3. 10から余りを引く

    10−9=1

生成方法Aのチェックディジットは「1」 です。

方法Bの計算

利用者ID:「22609」

  1. 奇数桁(1, 3, 5桁目)を3倍する 22609(2 × 3) + (6 × 3) + (9 × 3) = 6 + 18 + 27 = 51
  2. 偶数桁(2, 4桁目)をそのまま足す「22609」51 + 2 + 0=53 
  3. 10で割った余り(53 ÷ 10 の余り)を求める

    余り  3
  4. 10から余りを引く

    10 − 3 = 7

方法Bのチェックディジットは「7」 なので、キの答えは7 となります。

2. どんな間違いを防げる?(クの解説)

問題文では、「方法Aでは見逃すけど、方法Bなら見つけられるミス」を選ぶ必要があります。

方法Bでは、奇数桁に3倍の重みをつける ことで、 「桁を入れ替えたミス」を見つけやすくなっています。

例えば、「22609」の「60」を間違えて「06」にすると…

  • 方法Aでは変化なし → 検出できない
  • 方法Bでは計算が変わる → 検出できる!

これに当てはまるのは 「連続する2つの桁の数字の順序を逆にするミス」 なので、クの答えは3 となります。


結論

  • チェックディジットは入力ミスを防ぐ仕組みである
  • 生成方法A は単純な誤入力の検出に有効
  • 生成方法B は桁の並び替えミスも検出しやすい(特に 連続する2つの桁の順序を逆にするミス